「繋いでいく」

ティーポットの蓋が届いたから、お披露目しますね~と、お茶のお誘いがあったのが8月初め。


ヘレンドのウィーンの薔薇が紡いだ素敵なお話です。

ヘレンドのウィーンの薔薇、とてもかわいい食器ですよね

素敵だわ~って憧れてた友人。

その話を聞いた彼女の年上の友人から、もう使わないからとプレゼントされたウィーンの薔薇。

奥にぼやけて写ってるカップ。

好きで使っているのを知った別の方から、お好きならば差し上げますと届いたティーセット。

気楽に購入できるものではないのに、今の自分には必要ないからと、好きな方にさらっと譲れる器の大きさに、まず感動。


そして、ティーポットの蓋の薔薇が壊れていたからと、蓋だけ注文した友人。

ハンガリーで作るので日数はかかり、ようやく届いたのです。

そしてお披露目会をしてくださって。


折角のウィーンの薔薇のお披露目会。

張り切ってスコーンを焼いていきました。


彼女曰く、素敵なものだから、自分の次、誰か好きな人に譲れたらいいなあと思ったから蓋を直しておきたくなったそうです。

自分の好きな素敵な物を好きな人に繋げていくときの事を思って、今直すという手間。

その手間をかけられる彼女だから、きっとそのずっと前にカップが届けられたんだと思います。

手軽に買って、はい次に。

バリバリ昭和の時代に育った私などは次々新しいものに目が奪われがちですが、ちゃんと、好きな物を大切に、そして好きな方にいずれ譲りましょうという大きな気持ちで暮らしていく。

思っただけで心豊かになれそうです。

ちょっと自分の暮らしも顧みる素敵な刺激をいただいたのでした。

久々のスコーンも美味しくて、素敵なお話も聞けて幸せな一日でした。


有形無形できっと受け継いでいるものがあるはずだから、それを意識して、次の世代に何を繋げていくといいのか。


今、私愛用の母が作ったの烏城彫りのお盆と現右衛門の茶器はお好きな方に繋げたいです。





ハル楡の木の下で

倉敷の自宅で暮らしを楽しむお菓子教室を開いています。お教室のご予約、お問い合わせはお問合せからお願いします。

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