伝統と言ってもはっきり説明は出来なくて、伝統文化、伝統工芸、伝統芸術、ほかにもたくさんありそうですが、それが生活様式が変わり時代が変わっていく中で失われつつあるものも多いだろうなあと感じます。
娘時代には、お茶お花のお稽古は花嫁修業という名のもと、ほとんどの同世代は経験してますし、お正月のお鏡餅も三方にのせて飾ってました。
それがいつの間にか、お茶お花も特別なものになってきて、お鏡餅もいつの間にか、サトウの切り餅で組み立て式の紙の三宝を使ったりしてます。
我が家の話ですが。
そんな今、無くなりそうな日本の技の応援をしたいとの思いから、八宝茶箱を考案された花結木さんのところに行ってきました。
八宝の意味は、八人の職人さんの技を終結
八宝箱・楽焼茶碗・茶筅、茶筒、茶杓・宇治抹茶・風呂敷・水引飾り・たたみ舞台・ヒノキの銘々皿
それらを詰めた茶箱
7月にアトリエはしまやさんで開催された八宝茶箱のワークショップに参加してその存在を知ることになったのですが。
ちょっと興味があったので、直接花結木さんのところをおたずねしました。
右上に見えるのが八宝茶箱
その中に、気軽にお茶を楽しめるように茶杓、茶筅などがセットでします。
どれも日本の技、八角にする技術は三宝を作るときに用いられる、板を曲げる技法を使って作られてます。
発想を変えた畳の使い方としてトレーにも使えるとのていあんもされていて。
花結木さんの熱い思いはうまく言葉で表現できないのですが。
失われそうになっている日本の技を残したい、そしてお茶文化もっと気軽に楽しめるものとして伝えたいと。
展示会に出展されたとき、足が悪くなってもうお茶席には参加できないと思われていたご高齢の方が、これだと、車いすに乗ったままでも畳に座ってお茶をいただく気持ちになれ得て嬉しい。そんな風に言っていただけたんです。
これからも八宝茶箱をたくさんの方に知っていただく活動を頑張りたい!っておしゃってました。
私は、抹茶を飲む習慣がなくて今はすぐに使いこなせる自信はなく、いつか日々の暮らしの一休みにこの茶箱を使える自分でありたいなあって思ったのです。
でも、花結木さんの思いにはとても共感しています。
今回私が心惹かれたのは、ヒノキのお重ととん木
ヒノキなのに、トングのように使える日本遺産の技術で作られた新しい道具の使い心地が素晴らしい!
11月には今様・和文化ワークショップを開催されます。
11月10日より三宝・ガラス餅の受注も始まるそうです。
八宝茶箱さんの事はこちらから
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